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2024年04月09日

Primus 341SP 修理

Primus 341SP Spirit(アルコール)仕様のモデルの修理 (課題:燃焼が出来ない個体をどうするか?)

341SPは、どの個体も燃焼出来ないものが多く、原因を探り最終的に辿り着いたのが、リストリクターを追加することになりました。
オリジナルで燃焼できない原因は、バーナーヘッドとインナーキャップの隙間が大きいことが要因だと考えます。ヘッドには、4つの吸気穴があいています。インナーキャップ下側との隙間が大きくて空気の吸気量が多くなってしまい、エアーリッチによりガスが薄くなり、炎が飛んでしまい燃焼ができません。このような構造では、燃焼が出来る筈がなく、これで燃えるのが不思議なのですが、実際には燃えることはありません。

まともな燃焼をさせるには、インナーキャップ内に新たなリストリクターを追加する必要があります。因みに付いていたニップルのジェットは、0.62mmくらいだったのでOptimusのアルコールニップル(0.5mm)より大きめです。ジェットは、0.5、0.6、0.65とテストしていきましたが、オリジナルの0.62がリストリクターとの相性が一番良かったです。

真鍮スリーブにΦ3.5の穴を明けてリストリクターを作り、燃調を合わせながら穴の数を決定。この場合は、Φ3.5 x 2=Φ7.0mmとして、燃焼状態をベストに整えました。これにより連続燃焼するようになりアルコールバーナー特有のオレンジ色の燃え方になりました。ジェットが0.62mmもあるので燃費コスパが非常に悪く、長時間の使用は控えたいところです。このあたりは、灯油が無くなった時代に代替品として作られたものなので致し方ないことだと思います。

しかしながら、燃焼がまともでない個体も多い中、復活した数少ない341SPですから使うのが楽しみだと思います!

予熱(プレヒート)は、十分に行う事。不十分だと生の燃料が出て「バッ、バッ、バッ」と安定しません。出来ればトーチで行うと良いでしょう。点火初期は、加圧を少な目にするのがコツです。加圧しすぎると生ガスが出ます。ヘッドが十分に熱くなったら徐々に加圧をしていきます。アルコールモデルは、使い方に癖があるので個体別の癖を早く覚えましょう。







こちらから燃焼画像が見れます!  


Posted by Old Camp Stove Store at 20:45修理実績(一部紹介)